【食品廃棄物不正転売】ココイチビーフカツ横流し事件

はじめに

産業廃棄物は、処分を依頼する業者を見誤るととんでもない痛いめに遭います。

それが排出事業者責任というヤツです。処分を依頼したら「あと知らん」とは言えません。最終処分まで適正に処分されたか責任を負うことになります。

今回は、2016年に世間を騒がせた、「ココイチビーフカツ横流し事件」について解説します。

産廃の処分は社会的責任が「とてつもなく大きい」ということを是非認識していただければと思います。

(ちなみに、ココイチ事件、ダイコー事件とも言います。)

ココイチビーフカツ横流し事件とは?

まず、登場人物(会社)を整理しましょう。

  • 排出事業者:CoCo壱番屋
  • 処分業者 :ダイコー
  • 転売屋  :みのりフーズ

あのカレーチェーンの「CoCo壱番屋」ですが、自社の冷凍カツカレーに異物混入の恐れがあるため、処分業者のダイコーに処分を依頼しました。

ところが、「ダイコー」は処分せずに、食品卸業の「みのりフーズ」に売却してしまいました。

「みのりフーズ」は更にスーパー等の小売店数社に転売してしまいました。

ある日、「CoCo壱番屋」のパート社員がスーパーで自社のビーフカツが格安で売られているのをたまたま見つけ、事件が発覚したという経緯です。

問題点

一番の問題点は、ダイコーが処分を依頼されたにも関わらず、処分せずに不正に売却して利益を上げたことです。

しかもダイコーは、適切に処分が完了したとマニフェスト(廃棄物管理票)でCoCo壱に対して虚偽の報告しています。

ダイコーは、社長1人が単独でやったと主張して会社の責任を逃れようとしましたが、実際には、社長と会社ともに責任が追及されました。やった個人が責任を問われるの当然ですが、やった個人が所属する会社も責任を問われます。たとえ会社が知らなかったとしてもです。これが両罰規定というヤツです。

排出事業者責任の恐ろしさ

では、CoCo壱は全く悪くないのでしょうか?

確かにCoCo壱は一見被害者のように思えます。

でもここが廃棄物処理法の怖いところで、CoCo壱は「排出事業者責任」が問われました。

排出事業者責任とは、処分を依頼した業者が、最終処分までの全ての工程において責任を負うというものです。

具体的には、CoCo壱は処分業者であるダイコーを視察や監査などをしてきちんとチェックしていたか?が問われ、実際していなかったことが判明しています。

その後(適正処分のためのルール作り)

このCoCo壱事件があってから、食品の廃棄は超厳重になりました。

具体的には、

  • 廃棄処分の立ち会い(排出事業者が処分現場に立ち会う)
  • 処分完了証明書の提出(処分業者に処分作業の写真を含む報告書の提出を義務付ける)
  • 現地視察、帳票類、財務状況等のチェック強化

この事件から教訓として学ぶべきことはたくさんあるのですが、特に、排出事業者責任の重要性を認識して頂きたいと思います。

排出事業者は、処分を依頼する業者を厳格に選定しないと、悪質業者がやった責任まで負う羽目になりかねないということです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は食品の横流しですが、食品に限らず処分を依頼されたものを処分せずに売却する行為は明確な廃棄物処理法違反です。

確かに、処分場には毎日いろんなものが運び込まれてきます。中には処分するには勿体無いようなものもあったりします。だからと言って、それを処分せずに自宅に持ち帰ったり、知り合いに売却して小銭を稼いだりするのは絶対にしてはいけない行為です!(犯罪です)

廃棄物の処分は法律に基づいて適正に行う必要があります。

当事務所では、適正処分のために法律に基づいた産廃契約書等の作成も行なっております。ご不明な点はぜひご相談ください。

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